5. 付録

5.1. 梅の開発(STM32 Cube IDE)

5.1.1. 概要

 梅の開発環境は以下の通りです。

項目

説明

言語

C言語

統合開発環境

ST マイクロエレクトロニクス STM32CubeIDE 1.6.1

FreeRTOS

10.3.1

ライブラリー

CMSIS 5.6.0

 STM32 Cube IDE は https://www.st.com/ja/development-tools/stm32cubeide.html からバージョン1.6.1を入手し、インストールしてください。なお、インストール場所やインストール時に作成される一時フォルダのパスに日本語フォントが含まれていると、インストールエラーになります。その場合、 https://elchika.com/article/ebf277e2-0d73-4608-be7b-0783ce43185c/ を参考に対処してください。

5.1.2. プロジェクトファイル(梅のFW)のインポート

 STM32 Cube IDE をインストールしたら、プロジェクトファイルをインポートします。プロジェクトファイルの入手方法はデバイス&システム・プラットフォーム開発センターにお問い合わせください。インポート手順は以下の通りです。
  1. STM32 Cube IDE を開きます。

    ../../_images/stm32CubeIDE_1.png
  2. 「ファイル」タブを開き、「インポート」をクリックします。

    ../../_images/stm32CubeIDE_2.png
  3. 「一般」を展開し、「既存プロジェクトをワークスペースへ」を選択して「次へ」をクリックします。

    ../../_images/stm32CubeIDE_4.png
  4. 「ルートディレクトリの選択」にチェックをいれ、「参照」をクリックして梅のプロジェクトファイルを選択します。選択したら、「プロジェクトをワークスペースにコピー」にチェックを入れ、「完了」をクリックします。

    ../../_images/stm32CubeIDE_6.png
  5. 「Information Center」のタブを閉じ、以下のような画面に遷移すればインポート成功です。

    ../../_images/stm32CubeIDE_7.png

5.1.3. ビルド

 プロジェクトインポートを終えたらビルドを行います。ビルド手順は以下の通りです。
  1. 「プロジェクト」タブを開き、「すべてビルド」をクリックします。

    ../../_images/stm32CubeIDE_8.png
  2. ビルドが終わるまで3分ほど待ちます。

    ../../_images/stm32CubeIDE_9.png
  3. 画面下部のコンソールに「Build Finished. 0 erros, 0 warnings.」と表示されたらビルド完了です。

    ../../_images/stm32CubeIDE_10.png

5.1.4. 梅へのFW書き込みとデバッグ

 プロジェクトのビルドが済んだら、梅に書き込みます。梅にFWを書き込むには、STM8/STM32プログラマー ST-LINK V2 を利用します。
  1. まず、梅と STM8/STM32プログラマー ST-LINK V2 を接続します。接続図は こちら(PDF) を参照してください。

  2. PCのUSBポートにプログラマーをつなぎます。

  3. STM32 Cube IDE 画面の虫のアイコン横の矢印をクリックし、「デバッグの構成」をクリックします。

    ../../_images/stm32CubeIDE_11.png
  4. 「STM32 Coretex-M C/C++」を展開し、「MSM_PF_UME Debug」をクリックします。

    ../../_images/stm32CubeIDE_12.png
  5. 「デバッグ」をクリックします。

    ../../_images/stm32CubeIDE_13.png
  6. 梅への書き込みが始まります。以下のウィンドウが出てくることがあります。その場合は「切り替え」をクリックしてください。

    ../../_images/stm32CubeIDE_14.png
  7. 書き込みが終わると、梅が動き始めます。HAL_Init() で止まったら、再開(再生アイコン)をクリックしてください。

    ../../_images/stm32CubeIDE_15.png

5.2. GWの開発(Python, Node-RED)

5.2.1. Python

GWのPythonスクリプト(UMEdata_conversion.py, setup_lte.py, change_LoRaCh.py)は、/home/ubuntu/ に格納されています。 UARTシリアルケーブルかSSHでGWにログインし、必要に応じて編集してください。 DEBUGポートはGWの筐体内部にあります。 GW底面のタッピングネジを外し、GWカバーを取り外してください。 DEBUGポートには、RXD, TXD, GND がプリントされています。 市販のUARTシリアルケーブルを接続してください。 ボーレートは 115200 です。 参考までに、Tera Term の設定を以下に記します。

../../_images/teraTermSetting_serial.png
../../_images/teraTermSetting_terminal.png
../../_images/gwPort_debug.jpg

ユーザ名とパスワードは以下の通りです。

ユーザ名

パスワード

ubuntu

temppwd

5.2.2. Node-RED

GWのNode-REDにはブラウザでアクセスします。GWと同じLANにPCを接続し、 PCで開いたブラウザから http://GWのIPアドレス:1880 にアクセスするとNode-REDフローエディタを開くことができます。 Node-REDフローの編集については公式ドキュメント https://nodered.jp/ を参照してください。

../../_images/gw_Node-RED_FlowEditor.png