2022年04月01日
みなさん、こんにちは。私は一般社団法人エッジプラットフォームコンソーシアムの理事長を務めております益 一哉です。
私どもエッジプラットフォームコンソーシアム(EPFC)は2017年6月に任意団体として発足し、2019年5月に一般社団法人に移行して以来、エッジ側のプラットフォーム構築へ向けて、各種セミナー、勉強会、シンポジウムの開催、IoT関連団体との連携活動や実証実験を含めたビジネス・技術両面の活動をワーキンググループ主体で進めて参りました。現在、会員数は56機関で運営しております。しかし、エッジ側でのプラットフォーム化の関心度と期待度は高まってきましたが、実際の実用化、事業化といったビジネスでは、コスト・パフォーマンスの面で参入障壁が高く、なかなか進展していないのが現状です。特に、中小企業では大企業に比較して、遅れが顕著な状態だと言えます。
さて、私どもは、内閣府が実施し、NEDOが管理法人となっています「戦略的イノベーション創造プログラム、略してSIPの第2期」の中の一つのプログラムである、「フィジカル空間データ処理基盤」略してSIPフィジカルが研究開発した成果を広く社会に普及させるために、社会実装と事業化を目指した出口機関として構想したエッジコンソーシアムという組織を編入することで、新「エッジプラットフォームコンソーシアム」として4月1日より再スタートしました。
新EPFCの活動方針としましては、会費などの基本的なコンソーシアムとしてのフレームワークは変更しません。また、従来から実施していた各種セミナー、勉強会、シンポジウムの開催やワーキンググループ主体で進めてきた調査、実証実験などの各種活動はそのまま継続します。さらに、SIPフィジカルの研究開発を推進している事業者が新EPFC内に各部会を作って、EPFCの活動に加わることになります。新設した事業開発部会は各事業者がSIPフィジカルで開発した成果を社会実装するために活動するとともに、SIPフィジカルの期間終了後も開発を継続します。同じく新設したエッジ・ソリューション推進普及部会は事業開発部会、ワーキンググループ活動部会と連携して中小企業などのエンドユーザーの開拓のために、ビジネス・マッチング活動を推進していきます。
本コンソーシアムは、SIPフィジカルが開発した開発コストを1/10以下、IoT構築時間を1/5以下に削減できるエッジPFを使用する権利を得ることで、中小企業でエッジ側プラットフォーム導入の障壁となっていたコスト・パフォーマンスの課題を解消できることから、SIPフィジカルの成果であるエッジPFを、中小・ベンチャー企業へ積極的に展開してまいります。
私どもはSIPフィジカルの成果を社会実装することを最大の使命として、活動を継続・活性化させてまいる所存です。引き続き、皆様のご支援を宜しくお願い致します。
以上
一般社団法人エッジプラットフォームコンソーシアム
理事長 益 一哉